ソーシャルワーカーの「キャリアラダー」
「キャリアラダー」をご存じですか?キャリアラダーとは、「キャリア(経歴)」と「ラダー(はしご)」のふたつの言葉を組み合わせた、キャリアアップを目指すためのキャリア開発のプランのことです。
キャリアラダーは、経験年数や業務を遂行できるレベル別に、そのレベルで求められる実践者として備えるべき能力が具体的に示されています。
ソーシャルワーカーのキャリアラダーには、医療ソーシャルワーカー協会や精神保健福祉士協会が示したものなど、各協会や組織によって、いくつかの種類のラダーがあります。
(例)
▶北海道医療ソーシャルワーカー協会(北海道医療ソーシャルワーカー協会)
▶精神保健福祉士協会「さくらセット」(協会HP)
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それぞれのキャリアラダーにより、詳細な内容は異なる部分もありますが、ラダーの階層はおおむね以下のように分かれています。
ラダー1:助言指導を受けながら日常的なソーシャルワーク実践ができる
ラダー2:専門職としての知識や技術を用いて、ソーシャルワーク実践が自立してできる
ラダー3:リーダーシップを持ってチームでの問題解決に取り組むことができる/人材育成の役割が担える
ラダー4:問題解決のための組織内対応ができる/ソーシャルワーク実践のロールモデルとなり人材育成ができる
ラダー5:組織を統括し、適切なソーシャルワーク実践と高度で複雑な問題の対応ができる
それぞれのラダーには、実践・教育・研究・管理・理論などソーシャルワーカーとしての力に関する項目があります。ソーシャルワーカーとしての能力だけではなく、社会人基礎力や、プライベートを含めた暮らしを合わせて考える項目のあるものもあります。
ソーシャルワーカーとしての成長を考える指標とし、項目のレベルに差がある場合は、自己学習や研修参加・スーパービジョンなどによりレベルアップを図るなど、具体的な自己研鑽に活用できます。
各協会や組織で示されたキャリアラダーがインターネット上でも閲覧できるものもありますので、ぜひ活用してみてくださいね。
★北海道医療ソーシャルワーカー協会
4月16日にキャリアラダーの研修があるようです
★横浜市の若年層の社会福祉職・ 保健師のための人材育成キャリアラダー
★大阪市福祉職員のためのキャリアラダー
(2022.3.3時点)
※こちらに記載にないもので、「ここにもあるよ!」という情報やなどがあれば記載しますのでぜひご一報ください。