ソーシャルワーカーの自分らしいキャリアを考える③現在地を知る

前回の記事では、自分の価値観をみつける・棚卸ししてみる方法としてライフラインチャートをご紹介しました。

自分の「価値観」は、自分の大切にしたいこと、自分のニーズと置き換えることができます。

自分の価値観を大切にしたり、自分のこうなりたいなぁ、に近づいていくためには、「今現在の自分」がどんな状態なのか、知る必要があります。(支援でも同じですよね!)

私たちの人生には、仕事だけではなく、日々の暮らし、家族や友人とのプライベートや趣味などで構成されています。また、色々なコト・モノ・事象・環境に囲まれて生きています。

今日は、そんな私たちの日常について向き合ってみましょう。

自分の「まいにち」を把握していますか?

日々というのは、意識しないとあっという間にすごいスピードで過ぎ去ってしまいますよね。例えば、この1か月、何をして過ごしましたか?

自分が日々、どのように過ごしているのか、案外把握していない部分はないでしょうか?もしくは、普段から気になっているけれど、手をつけられていない部分はないでしょうか?あぁ、本当はこうしたいなぁと思っていることはありませんか?

思い付いたことがあれば、今度は右の「理想の状態」のところへ書き込んでみてください。

この「理想の状態」は、「自分の価値観が反映された状態」ともいえると思います。最初から明確に言葉にするのは難しいかもしれません。逆に、項目によっては「こうしたい!」がはっきりと出てくる部分もあるでしょう。

ここで大切なのは、単に現状と理想を比べて差を認識すること、ではなく、「あぁ、今の自分ってこんな状況なんだな」と認識することです。

今がだめ、とかもっと頑張らなきゃ、というわけではなく、現状を知ることで、その後どうしたらいいか、適切な方向を見出すことができるからです。

価値観は、どちらに進めばよさそうか考える、指針です。

自分と環境の相互作用

より自分のことを客観的に見る方法として、「自分のエコマップを描いてみる」という方法もあります。

といっても、支援のエコマップに忠実である必要はなく、自分の状態を認識するために可視化するものなので、自分と環境のかかわりがどうなっているのか、自分なりに分かりやすいように書いてみましょう。

以下の例図では、「学生時代の友人とは濃いつながりで大切なんだけど少し距離があって会えていないなぁ」とか、「仕事と自分の距離が近すぎてリフレッシュできてないな」など気づくところがあります。

少し世界を広げたいな、と思ったら、何か新しいことにチャレンジして、自分が繋がる資源を増やしてみるのもいいでしょう。

今日のお話は、「自分の現在地」のアセスメントです。特に、暮らしを含めた足元のアセスメントでした。

次回は、自分らしいキャリアを考える④自分のプランをたててみる です。